「知識」で見る西洋美術

松浦弘明

ここ数年、インターネットの普及により、西洋美術に関する情報は比較的容易に手に入るようになりました。とはいっても、2500年以上もの歴史がある西洋美術のなかで、多くの日本人が関心を抱いているのはいまだに近現代であり、特に印象派に親しみを感じている状況は、百年以上前からあまり変わっていないように感じます。その一因はモネやルノワールらの作品が日常生活や自然の美しさを中心に描いており、鑑賞者は自身の「感覚」で楽しむことができるからでしょう。その一方で17世紀以前の西洋美術になかなかなじむことができないのは、古代思想や神話、キリスト教に関する「知識」がないと、描かれている内容すらわからないからだと思われます。作品にアプローチするためのこうした「壁」を少しでも取り除くことが本コラムの目的です。

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