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日本の教育では学びと遊びが分離しているという議論。「役に立つ」あるいは「意味がある」ことが学びで、「役に立たないこと」「意味がないこと」が遊びという共通認識はたしかにあるように思う。それには、「苦学」という言葉が示すように、学びは苦労してするものといった価値観も影響しているのではないか。
2022.09.28
現代の日本の学校教育では、子どもたちは年齢ごとに「学ぶべきこと」を設定され、国に決められた教科書に沿って、計画的かつ効率的に「学び」が進められていきます。本来であれば子どもたち自身が自ら構成し、獲得していくはずの「意味」が、標準化された「知識」、既存の「正解」として、外から一方的に与えられるのです。これでは多くの子どもが、学びは将来の目標達成のためには大切だけど楽しくないもの、遊びは楽しいけど無意味なものといった認識を持ってしまうのも無理はありません。
発達心理学、教育心理学
石黒広昭