講座の内容

写真家・岡庭璃子さんは、特定の評価や役割に回収されることのない視点で、2022年から水俣に通い、「語られてきた水俣」ではなく「いま、そこにある水俣」を見つめながら撮影を続けてきました。

水俣病公式確認から70年を迎えようとする2026年。現在の水俣にはどのような風景があり、どのような気配が流れているのか。岡庭さんの写真は、明確な主張や説明を前に出すのではなく、見る者の中で別の時間や記憶が立ち上がる「余白」を大切にしています。そのようにして写し取られた水俣の「いま」は、「かつて」を想起させ、同時に「これから」を静かに呼び起こすものでもあります。

本講座では、岡庭さんが撮影してきた写真を見ながら、現地で出会った人々や訪ねた場所、撮影のなかで感じ取ったことを語ります。

対談には写真評論家・飯沢耕太郎さんが登壇。若き日に土本典昭監督『水俣―患者さんとその世界』の上映会を企画し、桑原史成をはじめ水俣を撮り続けてきた写真家たちの仕事を見つめてきた立場から、岡庭さんの写真を読み解きます。

また、グリーフケアの視点から水俣や石牟礼道子を研究してきた宗教学者・島薗進さんがコメントを寄せます。

「水俣を味わう時間」では、現地の食材を使った料理と飲み物の食事会を開催します。

写真を起点に、水俣という場所から日本社会と人間のあり方をあらためて考える特別企画です。

日時・開催形式
2026年4月18日(土)15:00~19:30 (開場14:30)

会場:写真集食堂めぐたま
(東京都渋谷区東3-2-7 1F)

以下のリンク先よりお申込みください(東京自由大学のPeatixサイトへ移動します)https://peatix.com/event/4859473/view